第19章 決戦
ウォォォォオオオオオオオオッと雄叫びの上がる戦場。
ここはマリンフォード。
エースとサボを救うためにやってきた白髭海賊団。
それを阻止するためにいる海軍。
兄を助けたい一心でこの地へやってきた麦わらのルフィ、その他の脱獄囚たち。
戦場は大混乱だった。
海軍の作戦である壁。これを越えて広場に入る海賊たち。
戦場は紅かった。
ルフィは戦っていた。
でも、届かない。
ルフィ「エース・・・!!サボ・・・!!今助ける!!!」
エース「あのバカ・・・!!」
エースとサボに、刃が振り下ろされる。
ルフィ「やめろぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!」
戦場が、ドクンッ!!!と大きな音を立てた。
多くの人間が気絶をしていく。
「覇王色の覇気・・・!?」
「革命家、ドラゴンの息子だ!!気を抜くな!!!!」
三大将が、麦わらのルフィを標的にした。
サボ「ルフィ・・・!!」
チリンッ・・・と、うるさい戦場に響いた鈴の音。
響くはずのなかった鈴の音。
誰が一番最初に気付いたであろうか。
「・・や・・・山の姫だぁぁぁぁああああああああっ!!!!」
山犬に跨った女。
足首にはチリンッと音のなる鈴をつけたアンクル。
目元を隠すかのようなキツネのお面。
金髪の髪。
エース「・・・山の、姫?」
サボ「・・・!アイツ、昔俺を助けてくれた・・・!!」
ガープ「!」
エースは、ポタリと涙を流した。
エース「・・・サボ・・。」
サボ「・・・!・・あぁ、違いない・・・!!」
サボもまた、目に涙を浮かべている。
彼らの目線は山の姫。
山の姫のピアス。
エースが、メアリーにあげた大きなフープピアス。