第3章 新生活
「あ、こらエース!食べちゃダメ!」
「よしよし、怖くないよ。」
「あ、エース見つけた!」
女1「メアリーちゃん、凄いわねぇ。まだ5歳でしょう?うちの子にも見習ってほしいわぁ。」
女3「毎日弟のお世話しながら家事もやって・・・。」
男1「メアリーちゃーんっ!これ、取れたばっかの魚だ!よかったら持って行きな!」
男2「おぅメアリーちゃん!今日も可愛いな!!野菜持って行きなよ!」
メアリー「やったぁ!エース、何食べたい?」
エース「にく!」
メアリー「もー!エースったらそればっかり!おじさん!そのお野菜欲しいです!」
メアリー5歳、エース1歳になっていた。
島を出た二人はこの島に辿り着き、それから約1年、この島に定住していたのだ。
メアリー「エース、今日はおじちゃんがいいお肉くれたね!ローストビーフにしよっか!」
エース「にく!」
メアリー「ふふっ。エース、ご飯作るから手伝ってくれる?」
エース「う?」
メアリー「あ、それじゃないの!それお酒だからダメダメー!」
今日も二人の家からは賑やかな声が聞こえます。
メアリー「エース?・・・??」
とある日、エースを連れて買い物をしていたメアリー。
しかし、エースの姿が見つからない。
メアリー「エース・・・!」
メアリーは買い物籠をそのままドサッと地面に落とすとどこかへと駆けだして行く。
男4「え、メアリーちゃん!?」
ドサッと床に落とされるエース。
「お前にはあの子供を誘き出すエサになってもらうぜ。」
そう言って下品に笑う男共。
エースは縄で縛られていて、逃げ出す事が出来ない。
それに、床に落とされた時に擦り傷が出来てしまった。
幼い子供が痛い時にする事。それは一つしかない。
エース「・・・うわぁぁぁぁああああああんっ!!!(泣」