第11章 コルボ山
エース「・・・よしっ!運び終わった!!・・・姉ちゃん?」
エース達が宝を運び終えた頃には、太陽は沈み始めていた。
そこへ、サボが勢いよく家へと駆けこんできた。
エース「どうだった?あいつら“向こう”に金探しに来てたか!?」
サボ「いや・・・来るハズがねぇんだ・・・!!あのルフィって奴・・・まだ口を割ってねぇんだよ!!!」
エース「・・・え・・!?」
ポルシェーミ「いい加減に吐きやがれ!!!!」
そう言いながらルフィを殴るポルシェーミ。
「ねぇ、うるさいわよ。おちおち寝れもしない。」
凛とした声が小屋に響いた。
ポルシェーミ「・・・そりゃ失礼。でもどうしてもやらなきゃいけないことなんでね。」
「無抵抗な子供をタコ殴りするのが仕事なんてクソね。」
ポルシェーミを見ずにそう言う女。ポルシェーミからは横顔しか見れないが、美人であるのは明らかだ。
ポルシェーミ「・・・悪くない女だな。こんなところに住んでいるのか。俺達の元へと来ないか?」
「お断りよ。子供は好きなの。」
ルフィの混濁した意識が、その声によって徐々に戻って来る。
ポルシェーミ「・・・・では、何故貴女はここへ?」
「お前を戦闘不能にするために。」
ルフィ「・・・メアリー姉・・???」
メアリー「腐ってるわね。」
気付けば、ポルシェーミの部下は全て地面に伏していた。
ポルシェーミ「なっ・・・!!」
メアリー「命は大事にした方が身のためなのに。」
ルフィ「メアリー姉~~~~~っ!!!(泣」
知っている人が来て安心したであろうルフィは、大泣きしながらメアリーの名を呼ぶ。
エース,サボ「「姉ちゃん!!!!」」
勢いよく小屋に入って来るエース、サボ。
メアリー「エース、サボ、ルフィを拾って下がってて。」
エース「!姉ちゃん!!!」
メアリー「言ったはずよ。私は負けない。」
メアリーは後ろを振り向く事なくそう言い切った。