第11章 コルボ山
メアリー「・・・男の子?」
エース「あぁ。結構前からダダンのとこに来てんだ。」
メアリー「へぇ・・・。ダダンも忙しいわねー。」
メアリーはキッチンで料理しながらエースの話に耳を傾ける。
エース「泣き虫だし弱虫だし・・・いつも俺の後追いかけてくるんだ。」
メアリー「そっかぁ・・・。ダダンの事嫌いなのかしら?」
エース「だからって、何で俺に着いてくるんだって話だよ。」
メアリー「その子が山賊嫌いなら話は合うけどね。」
エース「・・・?何でだ??」
メアリー「エースは山賊じゃないでしょ?」
エース「・・・そうだけど。」
メアリー「山賊が嫌い。でも元の場所には戻れない。・・だったら、身近にいるエース、貴方を頼るに決まってるじゃない。」
エース「・・・。」
メアリー「・・・話し合いって、大事だと思うよ。」
そうメアリーが言うと、エースは黙り込んでしまった。
メアリー「・・・あら?エース、サボ、そんなに沢山お宝どうしたの?」
ある日、メアリーが家でお茶をしていると、エースとサボがドタバタと家に来たり何処かへ行っているのを見た。
エース「ここなら大丈夫だろ・・・!」
サボ「宝の場所、アイツが言う前に全部運ばねぇと・・・!!」
メアリー「・・・アイツ?」
エース「この前からダダンのとこに来てるルフィってガキだ!!ポルシェーミに捕まってんだ!」
メアリー「・・・ル、フィ?」
シャンクス達と一緒に村で楽しく過ごした男の子の名前もルフィ。子供。あの時も泣いていた。
メアリー「・・・ポル、シェーミ・・。」
エース「姉ちゃんはここにいろよ!ここがバレたら姉ちゃんも危ねぇ!!」
そう言ってエースとサボは再び出て行ってしまった。
メアリー「・・ポルシェーミ、ねぇ・・・。」
そうメアリーが呟いたのを聞いたアル。起き上がってメアリーの足元へとやって来る。
メアリー「子供にまで手を出す外道だったなんてねぇ・・・。」