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夢の欠片

第10章  さよなら











マキノ「メアリー、調子はどう?」
メアリー「・・・。」




マキノの酒場のカウンター席に座るメアリー。




正確に言えば、カウンター席に座っているシャンクスの膝の上に座っているメアリー。









シャンクス「まだしばらくは動かないらしい。」
マキノ「そう・・・。」

















ルフィを連れて沖から戻って来たシャンクスは、片腕を失っていた。
赤髪海賊団は唖然としていたが、メアリーだけは違った。




メアリー「・・・バカ・・。」
シャンクス「メアリー?」
メアリー「本当に、バカなんだから・・・。」


そう言って、シャンクスの傍へ行こうとするメアリー。


シャンクスは慌ててルフィを抱えたままメアリーの傍へしゃがむ。
メアリーは泣きじゃくるルフィを受け取り、着ていた上着を脱いでシャンクスの傷口をきつく縛る。



シャンクス「いってててっ!!いてぇよメアリー!」
メアリー「うるさい。魚なんかに腕あげちゃって。」



メアリーが怒っている、シャンクスはそう感じ取った。



シャンクス「・・・わりぃ。」
メアリー「・・・船医に見せなよ。じゃなかったら無理やりにでも傷口焼いて怪我治すから。」
シャンクス「すぐに見せます。」


メアリーの発言に即答したシャンクス。




シャンクス「ってちげぇ!メアリー!お前もだ!!」
メアリー「ルフィ宥めてからね。」



よしよし、とルフィの頭を撫でながらそう答えるメアリー。



ベン「船医、ここですぐに診てくれ。処置も頼む。」
船医「当たり前だ。メアリー、お前もだぞ。」
















そして、冒頭に戻るのである。






メアリー「・・・降りる。」
シャンクス「メアリー、まだ歩けないだろ。ダメだ。」
メアリー「ベン、カウンターがいい。」
ベン「ん?はいよ。」


ベンはひょいとメアリーを抱き上げると、シャンクスの隣のカウンター席に座らせた。

シャンクス「ひでぇや。」
メアリー「うるさい。」

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