第10章 さよなら
しばらくして、レッドフォース号はフーシャ村に戻って来た。
シャンクス「・・・?妙だな。出迎えが誰もいない。」
メアリー「シャンクス嫌われたんじゃない?」
シャンクス「Σなっ・・・。(ガーン」
あからさまにショックを受けるシャンクス。
メアリー「ウソよ。空気がおかしい。」
ベン「・・・何かあったのかもしんねぇな。」
シャンクス「・・んじゃ、行くか。」
メアリーはじっ・・・と港を見つめる。
正確に言うならば、レッドフォース号の隣に泊めてある、小さな船に。
メアリー「・・・。」
シャンクス「しまったーーーーっ!!ルフィが連れていかれちまった!!!」
ヤソップ「・・・おい!メアリーもいねぇぞ!!」
シャンクス「Σなにぃぃいいっ!?メアリーも連れていかれたのかぁああ!?」
ベン「落ち着けお頭。皆で探せばすぐに見つかる。あとメアリーは山賊に会う前からいなかったぞ。」
シャンクス「あぁぁああどっちから探せばいいんだ!!」
ヤソップ「お頭はまず落ち着け!!!」
港にルフィを連れてやってきた山賊。
山賊「へへっ・・・山賊が海に出るだなんて想像もしないだろ・・。」
ルフィ「離せーーーっ!!!」
そう言いながら、山賊は小舟に乗り込もうとする。
「ねぇ、その子大事な子だから置いて行ってくれない?」
ふと、山賊にかかる声。
山賊「だ、誰だ!!!」
ルフィ「この声・・・。」
「上よ、上。・・・ったく。あのバカ結局逃がしたのね。」
山賊が上を見上げれば、レッドフォース号の船首に寝そべってこちらを見下ろしている美少女。
山賊「・・・!」
ルフィ「メアリー姉!!!」
メアリー「その子を返して。」
山賊「・・・ほぉ。嬢ちゃん、上玉だな。いいだろう。その代わりにお前が来い。」
ルフィ「・・・!メアリー姉はお前なんかにやんねぇぞ!!!」
軽やかに二人の前に降りたメアリー。
メアリー「・・・怒るよ。」
メアリーは不機嫌だった。