第8章 少年
「んー・・・あー・・今日は町に行く日だったっけ・・。」
ベッドで云々と呟いている少女。いや、女性と言った方がいいかもしれない。
15歳に成長したメアリーである。
少々あどけなさの残る顔立ちであるが、女性の体つきになっていたメアリー。
出るところはきっちり出ているが、ウエストラインは細い。
髪は無造作に腰くらいまで伸ばされており、邪魔なのか伸びている前髪は横から後ろに持っていって一つにくくられていた。
部屋着なのか、キャミ1枚にショートパンツ。寝起きのせいか色気が多い。
メアリー「んー・・・行くのめんどくさいなぁ。」
なんて言いながらベッドから起き上がり、その場に着ていたキャミを落としてクローゼットをゴソゴソと漁る。
バンッと開かれる扉。
「姉ちゃん!今日町行く日だろ!?送って・・・まぁたさっきまで寝てたのか?」
メアリー「あ、エース。おはよー。」
くるりとエースの方を向こうとするメアリーだが、
エース「こっち見る前に早く服着ろよ!!」
と枕を投げられ、渋々服を着てからエースの方を向くメアリー。
メアリー「おはよぉ・・・エースは相変わらず早いねぇ。」
エース「サボと約束してるからなっ!!」
そこでふと、メアリーは疑問に思った。
メアリー「・・・聞いた事ない名前。最近知り合ったの?」
エース「?いや、随分前にグレイ・ターミナルで会ったんだ。」
メアリー「そっか。・・その子、待ってるんじゃないの?」
エース「ん?おぅ。だから姉ちゃん迎えに来たんだ!」
メアリー「・・・?」
エース「サボが、姉ちゃん見てみたいって言うから・・・町に行く前に会ってくんねぇか?」