第7章 あの子
ご飯を食べて、再び眠ったエース。
メアリー「・・・一年中ノースリーブや半袖で生活するからよ。」
ダダン達から、エースの暮らしぶりを聞いたメアリー。
よくも今まで風邪などひかずに来れたものだ、と思わずにはいられない生活ぶりであった。
メアリー「・・・エースの服、買わなくちゃな・・。」
エースが目覚めた時、家の中は静まり返っていた。
エース「・・・姉ちゃん・・?」
熱で朦朧とする中、ベッドからのそのそと起き上がってメアリーを探そうとするエース。
嫌だ。独りは嫌だ。
姉ちゃん・・・姉ちゃん、何処だ?
しかし、熱でうまく回らない頭、いう事の聞かない身体。
ペタンと地面に座り込んでしまう。
エース「姉ちゃ・・・姉ちゃん・・。」
「ただいまー・・・ってエース!?ダメじゃない布団被らなきゃ!!」
エース「ね・・えちゃ・・・!!」
買い物に出ていたメアリーは、エースが地面に座り込んでるのを見て慌てて駆け寄って来る。
メアリー「エース?どうした??」
エース「一人は・・嫌だ・・・!!」
ぎゅうっとメアリーに抱き付くエース。
メアリー「!・・・ごめんね、エース。もうどこにも行かないよ。」
そう言ってエースを抱きしめるメアリー。
エースは安心したのか、メアリーにただひたすら抱き付いていた。