第7章 あの子
とある日のダダン一家。
その日もメアリーはダダンの家に来ていた。
ダダン達山賊は旋律していた。
メアリーがダダンの家に来てすぐから。
エースがメアリーにずっとくっついているのだ。
ダダン「エ、エース!?お前本当にエースか!?」
メアリー「エース、家帰ろう?」
エースを抱え立ち上がるメアリー。
エース「ダメだ・・・もっと強く・・。」
メアリー「もう。2,3日くらい大丈夫よ!安静にしなさい。」
ダダン「あ?安静??」
メアリー「エースが熱ある事も気付かなかったわけ?」
「「「熱ぅ!?」」」
メアリー「・・・呆れた。エース、治るまで家戻るよ。」
エース「へい、きだ!」
メアリー「平気じゃないから。じゃあね、ダダン。」
ダダン「あ、あぁ・・・って何呼び捨てにしとんじゃゴルァ!!」
ダダンが勢いよくバァンッ!とドアを開くも、すでにそこにメアリー達はいなかった。
ダダン「逃げ足の速い奴め・・・!!」
トントントン...とどこか安心する音がして、エースは目を覚ました。
エース「・・・ねえ、ちゃ?」
メアリー「・・・あぁ、起きたの?おはよう。もうちょっと待ってね。」
小さな鍋からは湯気が出ており、何か料理を作っているというのは明らかだった。
エース「・・・。」
エースは布団をズリズリと引きずりながらメアリーの側へと寄って行った。
メアリー「あ、こら!・・・もう。」
エースはメアリーに抱き付くと、そのままじっ・・・と鍋を見つめていた。
メアリー「もうすぐ出来るから待ってね。」
エースの頭を撫でながらそう言うメアリー。