第7章 あの子
ある日、再びダダンの家にやって来たメアリー。
しかし、エースは不在だった。
メアリー「・・・夕方には戻って来るよね・・。」
くるりと振り返って家に帰ろうとするメアリー。
そんなメアリーを引き留めたのは、
「待ちな。」
ダダンだった。
メアリー「・・・何?」
ダダン「聞いたよ。・・・アンタ等、血は繋がってないらしいね。」
メアリー「・・・?血は繋がってなくても、エースは弟だよ?」
ダダン「怖くないのか?」
メアリー「・・・怖い?どうして??」
ダダン「お前も知ってるだろ!!エースは鬼の子だ!エースに殺されるかもしれないんだぞ!!?」
メアリー「・・・。」
ダダン「よく、弟だなんて呼べるよ。」
メアリー「・・・だって、エースはエースだもん。弟なんだよ。」
じっ・・・とダダンを見つめるメアリー。
メアリー「エースは鬼の子なんかじゃない。もっといい名前つけてもらえるもん。かっこよくないよ鬼の子なんて。」
ダダン「Σそんな話してるんじゃねぇよ!!」
メアリー「エースは可愛いの。かっこいいの。私の大事な弟なの。・・・それ以上言うなら、怒るよ。」
ダダン「・・・悪かったよ。」
そうダダンが告げると、メアリーはニッコリと笑って言った。
メアリー「エース、いい子だもの。」
ダダン「それが一番ありえねぇよ!!!」
ダダン今日一番のツッコミが入った。