第1章 存在
海賊王、ゴール・D・ロジャーが死んだ。
メアリーとルージュは海辺にいた。
メアリー「・・・男の人、死んじゃったね。」
ルージュ「・・・えぇ、そうね。」
メアリー「・・・子供、お父さん・・見れないね。」
ルージュ「・・・そうね。」
メアリー「ママ、悲しい。」
メアリーがルージュを見上げると、ルージュの目には涙が溜まっていた。
ルージュ「・・・えぇ。」
メアリー「ママ、泣いてもへーき。誰もいないよ。」
メアリーのその一言で、ルージュの瞳から沢山の涙が溢れだした。
ルージュ「・・・分かってても、悲しいわ。」
メアリー「・・ママ、私・・・。」
ルージュ「メアリー、他の人には、あの人の話をしちゃダメよ。」
メアリー「・・・。」
ルージュ「生きるために、今はしちゃダメ。」
メアリー「わかった。言わない。」
メアリーはグッと拳を作った。
メアリー「ママは、私が守るよ!」
ルージュ「・・・ありがとう、メアリー。(微笑」
ルージュはそっと、メアリーを抱きしめる。
メアリー「あ、お腹蹴った!」
ルージュ「あらあら。お姉ちゃんとお話ししたいのかもね。」
メアリー「お姉ちゃんだよー・・・!いつでも、待ってるからね!」