第1章 存在
「おめでとう。3か月だよ。」
ルージュは自分の身体に異変を感じ、医者に診てもらった。
その結果、身籠っている事が判明したのだ。
ルージュ「・・・私が・・お母さん・・・。」
メアリー「ママ、お母さん?」
医者「そうじゃよ、メアリーちゃん。ママのお腹には、子供がいるんだよ。」
メアリー「へぇ・・・!!」
ルージュ「・・・ふふっ。じゃあ、メアリーはお姉ちゃんね。」
メアリー「・・・おねえ、ちゃん?」
ルージュ「えぇ。(微笑」
メアリー「おねえちゃん・・・!!」
医者「お姉ちゃんは忙しいぞー。ママを助けるんだ。」
メアリー「私、お姉ちゃんする!ママ助ける!!」
メアリーは目を輝かせながらそう言った。
ルージュ「ふふっ。こんないい子を持って私は幸せだわ。」
医者「ルージュ、安静にするんじゃぞ。」
ルージュ「わかってますよ。」
ルージュとメアリーが仲良く家に帰る後ろ姿を見守る医者。
医者「・・・父親が誰か、言ってはくれんかったか・・。」