第7章 あの子
メアリーは10歳になった。
エースがメアリーの元を離れて3年が経った。
メアリー「エース・・・。」
エースは3年間、一度もメアリーの元を訪れる事はなかった。
メアリー「エースに、会いに行ったっていいよね。」
むくりとベッドから起き上がるメアリー。
そうと決まれば会いに行こう。
エースの気配を追って来てみれば、山の中。
木の上をたんたんと駆けて行くと、とある一つの家に辿り着いた。
メアリー「一般人・・・?なわけないね。・・山賊か。」
スタンッと家の前に立つメアリー。
メアリー「相手は山賊でしょ・・・?だったら普通に入らなくたっていいよね・・?でもそれでエースが困るなら嫌だなー・・・。」
悩んでいると、
「・・・姉ちゃん・・?」
と、後ろから声がした。
メアリーが後ろを振り向くと・・
メアリー「エース・・・!!」
大きくなったエースがいた。
エース「姉ちゃん何でここに!?」
メアリー「エースに会いたかったの!随分大きくなったね!!」
エースの大声に気付いた山賊達が家からゾロゾロと出て来た。
「何だいエース!!・・・誰だいアンタ!!」
メアリー「・・・。」
エース「おいダダン!近づくな!!」
ダダンと呼ばれた女の人はその場にピタリと止まる。
ダダン「・・・で、誰なんだぃコイツは。」
エース「姉ちゃんをコイツ呼ばわりすんなよ。」
「「「姉ちゃん!!!?!?!?」」」
エースに姉がいた事が驚きだったようです。