第6章 フーシャ村
エース「ここが・・・新しい町?」
メアリー「みたいだよー。」
ガープ「フーシャ村じゃ!」
港には穏やかな町には似合わない巨大な海軍の船。
何事かとフーシャ村の人々は家から出て港を見ている。
ガープ「今日からメアリーの住む町じゃ!」
その言葉に、メアリーは疑問を感じた。
メアリー「待って・・・私だけ?エースは?」
ガープ「エースは山のわしの知り合いに預ける!」
エース「!姉ちゃんと一緒じゃないのか!?」
ガープ「いつまでも姉ちゃんと一緒じゃなきゃダメな男なんぞ、強くなれん!」
その言葉にプツン、と来たのだろう。
メアリー「・・・エースは・・。」
ガープ「・・・?メアリー?」
メアリー「エースは海軍になんて絶対にさせませんっ!!!!」
そう言うなり、メアリーはガープのお腹に重たい蹴りを入れる。
ガープは想定外だったのか、もろに喰らってしまった。
メアリー「行くよっ!エース!!」
メアリーは荷物を持ってツカツカと歩いて行ってしまう。
エースは、一度くるりとガープの方を見て、ベーッ!と舌を出した後、メアリーを追いかけて行ってしまった。
ガープ「いっててて・・・なんじゃあ。戦えるんか、あの小娘。」
「大丈夫ですか?ガープさん。」
そんなガープに心配そうに近寄ってきた女性はマキノ。酒場を経営している若い女性である。
ガープ「なに・・・大した事はないわぃ。ただ・・怒らせてしまったのぅ。」
むくりと起き上がり、メアリー達の行った道を見つめるガープ。
マキノ「あの子たち・・・拾ったんですか?」
ガープ「まぁ、そんなとこじゃ。すまんが世話してやってくれんか?」
マキノ「私で良ければ。(微笑」