第5章 成長
ガープがメアリー達の家に滞在をし始めて5日。
町では変な噂がたっていた。
メアリー「うーん・・・ここもそろそろ潮時かなぁ。」
エース「また引っ越しか?」
メアリー「うん。準備しよっか。」
ガープ「・・・行く宛はあるんか?」
メアリー「そんなものないよ。」
ガープ「なら、わしと来い。」
ひょいひょいっと二人を担ぎ上げるガープ。
メアリー「ちょ、ちょっと!!」
エース「何すんだよじじぃ!!!!」
ガープ「なんじゃ。何か必要なもんでもあるか?」
メアリー「大有りよこの分からず屋!!!!」
ゲシッとガープのみぞおちを蹴り、地面に着地するメアリー。
メアリー「エースもおいで。片づけしよう。」
エース「おぅ!」
エースもスタンッと降りると、てててーっと荷物を取りに行った。
ガープ「随分と無茶をするのぅ・・・。」
蹴られたところを摩りながら呟くガープ。
メアリー「必要最低限準備するから。」
メアリーもそれだけ言うと部屋に入って行った。
数分経って、メアリーとエースは服も着替え、必要な荷物だけを持った。
メアリー「エース、忘れ物ない?」
エース「おぅ!ないぞ!!」
ガープ「む、じゃあ行くぞ。」
メアリーはエースと手を繋ぐ。
すると、ガープは空いている反対のエースの手を掴み、ツカツカと歩いていく。
エース「お、おいじじぃ!!早い!!」
ガープ「じじぃじゃなくてじいちゃんと呼べと何度言わせるんじゃ!!!」
ゴツンッとガープの拳骨がエースの頭におみまいされる。
エース「いってぇぇええっ!!」
メアリー「おじいちゃん!エースに乱暴しないでよ!!」
そう怒りながらメアリーはエースを抱き上げる。
ガープ「エースの口が悪いのが悪いんじゃ。」
メアリー「子供じゃないんだから手加減くらいしてって言ってるの!」