第5章 成長
エースが目を覚まして見れば、隣にはメアリー。
ホッとして再びもぞもぞとベッドに潜り込む。
が、グガーッグガーッと、いびきが聞こえた。
メアリーはいびきをかかない。じゃあ誰なのか。
エースはむくりと起き上がると、寝室を出た。
音の発信源を見てみれば、ソファーに寝転がって寝ている昨日の男。
エース「・・・何でコイツがここで寝てんだよ・・!!」
「エース・・・?もう起きちゃった・・・??」
エース「姉ちゃん!」
寝ぼけているようで、目を擦りながらリビングにやってきたメアリー。
エース「姉ちゃん、何でアイツがこの家で寝てんだよ!!」
メアリー「んー・・・?あぁ、夜遅かったからいいかなーって。」
エース「だからって・・・!!」
ガープ「んがっ・・・なんじゃ、もう朝か・・・。」
ガープもむくりと起き上がる。
メアリー「おはよーございます。ご飯作るんで待っててください。」
てとてととキッチンに向かうメアリー。
ガープ「お前も起きとったんか。」
エース「昨日、姉ちゃんと何話してたんだよ。」
ガープ「・・・強くなりたくはないか?小童。」
そうガープが問うと、エースは目を開かせる。
エース「そ、りゃ・・・強くはなりてぇ。」
ガープ「なら、わしと来い。」
そうキッパリと言い切ったガープ。
エース「何で知らねぇ奴の言う事聞かなきゃなんねぇんだよ!」
ガープ「今日からわしがお前のじぃさんじゃ!!」
エース「ふざけんな!!!」
メアリー「ふぁ・・・二人とも朝から喧嘩しないでよ。ご飯出来たよ。」
エース「姉ちゃん!コイツがじじぃってどういう事だよ!!」
メアリー「保護者になってくれるんだってー。見返りは私達がおじいちゃんと呼ぶ事みたいだけど。」
エース「いいのかよ・・・!!」
メアリー「保護者って、いないと不便なんだよ。意外とね。」
そう言うメアリーは、少し悲しそうで、エースは何も言えなかった。