第5章 成長
エース「姉ちゃん!俺、強くなりてぇ!!」
メアリー「急にどうしたの?エース。」
エース「姉ちゃんを守れるくらい、俺は強くなりたいんだ!」
時間が経つのはあっという間で、メアリー7歳、エース3歳になっていた。
メアリー「それは嬉しいけど・・・でも、エースは今でも戦えるじゃない。」
エース「もっと強くなりてぇんだ・・・。海賊や山賊に負けないくらい!もっともっとだ!!」
二人は1年の間に転々と島を移動していた。
メアリー「・・・そう言ってくれる弟を持って、私は幸せだー!」
そう言ってぎゅうっとエースに抱き付くメアリー。
エース「俺も姉ちゃん好きだ!」
エースも負けじと抱き付き返す。
メアリー「よしっ、じゃあ買い物行こう!」
エース「今日は何買うんだー??」
メアリー「新しいベッドを買いに行きます!あとは服!」
エース「俺アイス食べたい!!」
メアリー「いいよー!途中で買おっか!私も食べたい♪」
メアリーはどんどん、綺麗になっていく。
可愛い、という印象がまだ強いが、いずれは美しい、という言葉が相応しい女性になるであろう。
そのせいか、メアリーは多くの人々に声をかけられる。
「おぉそこの女の子!良かったら一緒にお茶いかない?」
「おじさんと一緒に遊園地にでも行かないか?」
「ぼ、僕と付き合って下さい!!」
そのせいか、海賊や山賊などのガラの悪い連中に絡まれたりするのだが・・・ここでは割愛させていただこう。
そんなメアリーに近寄る男たちにみるみる不機嫌になっていくエース。
しかし、メアリーの反応を見てはすぐに機嫌を良くする。
メアリー「ごめんなさい。どの人もタイプじゃない。」
そう言ってメアリーはエースを連れてスタスタと進んでいくのだ。
一度もメアリーの方から手放されない繋がれた手を見て、エースは嬉しそうにメアリーの隣を歩くのだ。