第4章 東の海
子供の寝静まる夜・・・。
それはエースにも当てはまる事で。
エースを寝かしつけたメアリーは、青紫色の綺麗な髪を隠すように金髪のカツラをかぶり、顔半分を隠すキツネのお面を被る。
メアリー「・・・ちょっと行ってくるね、エース。」
エースの頭を一撫でして静かに出て行ったメアリー。
ギャハハハ!と決して綺麗とは言えない笑い声の耐えない酒屋。
ガラの悪い人々がたむろしている。
「ねぇねぇおじさん。ここに小さい男の子が来なかった?」
男1「んぁ?あぁ・・・そういや来たな。まだ日中だったけどな。」
そこには場違いだろうと思われる子供。
男2「海賊王の子供がいたらどうする?とか言ってやがったな!ギャハハハ!!!」
男4「んな分かり切った事聞くなっつー話だよな!!」
「分かり切った話なんだ?」
男5「当たり前だろ!素っ裸にして世界中の人間に向かって言わせるのさ!!生まれて来てごめんなさいってよ!!!」
シィン...と酒場が静かになったその原因。
「キーキーうるさい。猿か。」
そういう子供の足元には、気を失っている男共。
男7「・・・貴様、仲間に手を出したな!!」
「この男で300万ベリー・・・ハッ。くだらない。雑魚集団か。」
男1「ガキィ・・・調子に乗ってんじゃねぇぞ!!!!」
しばらくして、一人がカウンターの椅子に座った。
「汚してごめんなさい。片付けした方がいい?」
店主「いいや・・・あの連中、夜通しうるさくてね。困ってたんだ。ありがとう。」
店主以外の男は全て地に伏せていた。
店主「海軍に連絡して懸賞金をもらうが・・一緒にいるかぃ?それとも後に取りにくるかぃ?」
「随分慣れてるね。いつも海賊が?」
店主「あぁ・・・海賊王も来たさ。」
「陽気な人だったでしょう。・・・明日の同じくらいの時間に来る。」
ぴょこんっと椅子から降りて出て行こうとする子供。
店主「明日は飲み物も用意しようか。ジュースでいいかぃ?」
「最近肌寒いから、紅茶をもらおうかな。」
なんて言いながら出て行った。