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泡沫…HQ

第3章 キミが好き*花巻貴大





「ここか。」





モヤモヤしてようが、約束は約束だ。
部活も休む気はないからさっさと済ませよう。その程度で指定された教室に足を踏み入れた。





「………ん?」





教室を見渡してみたが、誰もいない。
HRの終わりも教室によって様々だ。少し待つしかない。






5分程経った。
座ってグラウンドを見ていると、廊下から足音が近づいてきた。




「……!」





まさか先に待っているとは思っていなかったのだろう。
手紙をくれたはずの女の子が一瞬固まる。





「……手紙の人?」




そういうと、その子は下を向いたまま頷いた。






「……私、ずっと前から花巻くんの事が好きでした、付き合って下さい!!」





少し間を置いて、その子はそう言った。
なんとなく予想はできていたから、驚くというよりは「なんでまた物好きだな…」くらいにしか思わなかった。





「バレーをしている姿を見て…、皆は及川くんって言ってたけど私はずっと花巻くんのことを見てました…!!」





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