• テキストサイズ

泡沫…HQ

第3章 キミが好き*花巻貴大






「…………おかしい。」




いや、あの目で登校してきたのを見た時から、何かあったのは分かっていた。
だけど、昼休みになっても花香は教室に来る事もなく、移動教室で目が合っても綺麗に逸らされてしまっていた。





「なに?まっきー、花香ちゃんと喧嘩でもしたの?」




さすがにおかしいと思ったのか、及川達にもそう聞かれた。
…考えてみたが心当たりはない。





「……………なんなんだよあいつ……」





目は逸らすわ、教室にはいないわ、挙句の果てには誰にも行き先を言ってないから探して見つからない。

もちろん、初めて2人で話した体育館裏へも行った。






結局、まともに花香と話せないまま、モヤモヤとした気持ちで放課後を迎えることになった。





/ 31ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp