第3章 キミが好き*花巻貴大
「………………え?」
突然だった。
及川が俺に手紙を渡してきた。
「…ごめん、俺にそういう趣味はない。」
「違うって!!!」
なんだと思いよく見ると、同じ学年の女子からだった。
及川は「俺の魅力に気付かずに伝達役とか辞めて欲しいよね!」なんて言っている。
「こいつって、どんなやつだっけ?」
とりあえず、手紙を見た。
ベタな呼び出し文だ。
「ん~、普通に可愛い子だったかな?」
「…へえ。」
…明日の放課後ね。
どうやら明日の放課後に空き教室まで来てほしいとの事だった。
部活前に手短に済ませるしかなさそうだ。
答なんて決まっている。