第7章 アカデミー
•ユヅキside
それからも少しずつではあったけど、女の子の友達も出来ていった
大抵の子は、私がサスケの姉だと言う自己紹介をするだけで警戒を解いてくれた
何だと思われていたんだろう?
でも、まだ話してない子が2人
さくら色の髪が綺麗な子と、その子と仲がいい子
あの2人は、私が話しかけたら何故か聞こえないふりして去っていく
私ってすっごく嫌われてる……
考えるだけでため息が漏れちゃう
サスケ
「どうした?」
私のため息に隣にいたサスケは話しかけてきた
ユヅキ
「何でもないよ。ちょっと考え事」
サスケに心配はかけたくないし、濁して返す
サスケ
「そうか。」
そういってサスケは授業に専念した
私は授業中にも関わらず、そんな事を考えていた
少し自分に呆れた
…みんなは勉強するためにここに来てるのに友達なんていても邪魔なだけなのかな?
もっと深いため息が思わず出る
サスケは私の頭を撫でた
左手で私を撫でながら、目線は黒板の方を向いていた
ユヅキ
「サスケ」
サスケ
「何だ」
ユヅキ
「ありがと」
サスケ
「気にするな」
やっぱり、頭を撫でられると、安心する
家族だからかな?
サスケも兄さんも優しいから
すっごく嬉しい
私も誰かに幸福を与えられる人になりたいなぁ
そう心の中で思った