第7章 アカデミー
ユヅキは三代目に呼ばれていた
三代目
「お主はどれくらい、事を把握しておる?」
ユヅキ
「兄さんの体験したこと、サスケから聞いたことだけです。」
二人きりの話し合い
ようやく退院出来て、今は三代目が用意した部屋で、サスケと二人で暮らしてる
三代目
「そうか、それは全て知っておるという事じゃな。」
ユヅキ
「はい。」
三代目
「して、うちはサスケの言っておった通りなのか?」
ユヅキ
「何がですか?」
三代目
「イタチに首を絞められ、殺されかけたという報告じゃ。」
一瞬、驚いたがすぐに答えた
ユヅキ
(サスケがそう供述したんだ…)
「違います。私を殺そうとしていたのは……一族の方です。」
三代目
「‼︎ ……やはりそうであったか。そのことに関して、詳しく話せ。」
ユヅキ
「はい。」
ユヅキは話した
親に殺されかけたことも、イタチが守ってくれたことも、そうなる前の経緯も
三代目
「そうか……。」
三代目はそう言ってしばらく黙った
そして、口を開いた
三代目
「お主は、も一度、アカデミーに通いたいかのぉ?」
三代目の急な話題の転換にユヅキは驚いた
ユヅキ
「どうしてです?」
三代目
「お主は、ほんの少ししか居らぬかったからのぉ。今は飛び級とかじゃなしに、年数いれば卒業出来る。サスケの卒業まで一緒に居てはどうじゃ?」
卒業したのにもう一度通えなど、不自然極まりない話だ
ユヅキ
「可笑しな話ですね…。……兄への罪滅ぼしですか?」
三代目
「それに近い形になってはしまったが、同じ年頃の友達も作ればよかろう。で、どうじゃ?」
ユヅキ
「……行きます。」
三代目
「そうか、明日から行くんじゃぞ。」