第17章 帰郷と波乱
ユヅキを抱えたサスケは誰にも会わずに自宅に着くことを痛切に願っていた
だが、出会ってしまった
恐らく彼が1番会いたくないと願っていた人に
サスケ
「…カカシ。」
カカシ
「やぁ、サスケ。…ユヅキ抱えてどうしたんだ?」
サスケ
「…なんでもない。」
(カカシだけにはバレたくなかったってのに…。)
カカシ
「見た所随分眠ってるみたいだけど?」
深く詮索しだしたカカシにサスケはどうすべきかを考えた
サスケ
「ユヅキが帰ってこないから探してたら寝てただけだ。」
嘘をついたところでバレると悟り、少し本当のことを言った
カカシ
「ふーん…、そう。あ、そうそう。明日、サスケとユヅキ揃ってオレのところに来い。ユヅキにもちゃんと言っとけよ。」
(ユヅキが起きない…。よっぽどのことがあったのか…?)
サスケ
「あ、あぁ。言っておく…。」
カカシはそれだけ言うと去って行った
サスケは溜息を漏らし家へと急ぎ、ユヅキを部屋で寝かせ1人考え込んでいた
サスケ
(あの様子、まるで…)
顔がこわばるサスケだが、それも一瞬にして解けた
サスケ
(…まさか、な。オレの考えすぎだろ…)
サスケは深く考えるのをやめ床についた
時を同じくしてカカシも考えていた
カカシ
(あの様子ただ事じゃなかったな。サスケは動揺していた…本当にユヅキはただ眠っていただけなのか?
確かに外傷はなかった、だがそれだけでは判断できないな…。明日、本人に直接聞いてみるか。)