第16章 本戦と木ノ葉崩し
•ユヅキside
いよいよ、本戦当日になった
あれから、サスケは一度も帰宅することはなかった
もちろん病院にもいなかった
私はというと、会場へと猫姿の奏多を抱きかかえて向かった
そこにもサスケの姿はなかった
でも、サスケなら大丈夫って思ってるからか、心は焦っていることもない
辺りを見渡せば、サクラちゃんがいて、少し不安げな顔色をしていた
きっとサスケのことを心配しているんだろうな…
空いている席も見つけられなかったので、後ろで立ったままの観戦を余儀なくされてしまった
サスケがいないことにはあまり触れることなく、1回戦が始まった
ナルトくんと日向一族の少年
誰もが日向が勝つと思っただろう
結果はナルトくんの勝利
会場は拍手喝采
でも、それよりも気になることができた
試合観戦中の一瞬、カブトの気配を感じた
それもすぐ近くで
どこにいる?
気配からしてこの会場に紛れ込んでいるはず
次は何を企んで…
やがて、会場も次の試合を待ち望んでいた
我愛羅VSサスケ
しかし、サスケがまだ会場に来ていなかった
だんだんと野次が飛ぶようになり始めたころ、サスケの試合は後回しされ、失格にはならなかった
カンクロウVS油女シノ
砂の里のカンクロウが棄権を宣言したため、この試合は流れた
テマリVS奈良シカマル
白熱した試合となっていたが、奈良シカマルの棄権によって幕が閉じた