第3章 囚われの身
目が覚めたら知らないところにいた
ユヅキ
「ここ、どこ?」
暗くて何も見えない
辺りが一面真っ暗
それでもとりあえず立ち上がり辺りを見てみることにした
前に進むと何かが足に当たった
ユヅキ
「いたっ。何なの、これは?」
それは檻
ユヅキは髪を結んでいたリボンを取ろうと頭を触った
ユヅキ
「っ⁉︎ ない⁉︎どうして‼︎」
少々のパニックに陥るも直ぐに持ち直し、代わりとなる物を探した
とりあえずは自身の服の裾を千切り、檻に目印として付けた
それから檻に触れながら歩いて回った
やはり檻はユヅキを囲んでいた
ーーーーザザーッ
何かが聞こえて来た
その方向を見るとそこには大蛇丸がいた
でも、何かがおかしかった
それは自分の目の前に広がる光景ではなく檻の外から映像が流れているようだった
ユヅキ
「これは一体……?」
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大蛇丸
《ようやくお目覚めなのね。さぁ、名前を言ってみて。》
???
《ユヅキ……、うちはユヅキ。》
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ユヅキ
「何を言ってるの……?
どうして私の声が聞こえてくるの?」
ユヅキが映像を見ているとユヅキと全く同じ声が聞こえ動揺を隠せない
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大蛇丸
《上手くいったようでなによりだわ。さ、ユヅキちゃん行きましょうか、最初のお仕事に。》
大蛇丸に話しかけられているその者は精神を閉じ込められ、大蛇丸の人形となったユヅキだった
そのユヅキは立ち上がり目線が高くなる
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ユヅキ
「うそ…。私の身体が勝手に動いて大蛇丸に従って……。」