第2章 幼い頃の思い出
•カカシside
一人家路に着いた俺は、今日の出来事を振り返っていた
長期任務が終わり、里に戻って、三代目に報告をした
その帰りにイタチとその妹弟に出会い、家まで送った
そしてイタチの妹"ユヅキ"に驚いた
あの子は4歳にして、中忍試験を受けた、それだけでも充分にすごい
なのにあの子は年齢や世間体などの所為で、中忍にはなれなかった
そうは聞いていた
だが、実際会って見ると、そこまで大人という訳でもなく、ただ少し周りより大人びているだけだと感じた
礼儀は正しかったけどね
きっとあの子は親や周囲の大人からの期待を一身に受けているんだろう
だが、それは、とても苦しい事だ
その気持ちなら俺には理解出来るからな
あの子が壊れてしまわなければいいんだが
昔の俺のようにね