第4章 涙

「なんなんだよ…」


2人が出て行ったドアを見つめて、ニノがそう呟いたのは知るはずもなかった。


「ニノが…泣かした、になるの？」


「わかんねぇよ、そんなこと」


「可愛いね、相葉くん」


「は？」


「ニノ、キレない」


ピッ、と指を立てられる。


「ごめん…」


「じゃあ松潤は分かったんだ、相葉くんが泣いてた理由」


「うん」


「もう、分かんねぇや…」


恋って面倒だな。