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日々草をたずさえて:番外編【青春×機関銃】

第7章 開幕幕前


「あれ、職員食堂で会うなんて珍しいねー」
「あ・・・緑さんの方がここに来るの珍しいじゃないですか?」

私は普段から職員食堂を利用してるけど、永将さんと会ったことなんてなかったのに。
休憩の時間が被らないというのもあるんだろうけどね。

「やだなー。他人行儀みたいな呼び方しちゃって。いつも通りでいいのに」
「一応職場ですから」

そういう所はしっかりしておかないと。
職場で、勤務時間内なんだから公私混同はいけません。
特に私は医師や看護師ではなく、メディカルソーシャルワーカーだから少し立場も違うし。

「そういえばそろそろだね、TGC。もちろん花子も来るよね?」
「まぁ一応そのつもりです」

この前永将さんに言われたから、というわけではないけど。
永将さんもTGCに参加するのに正宗達だけで行かせるにはちょっと不安があるし。
透が暴走しないようにしないといけないし、なにより正宗が一番心配なのよね。

「トイ☆ガンガンと当たったら花子はどっちの応援するつもりなのかな?」
「どっちって・・・トイ☆ガンガンには勝って欲しいですよ」
「応援するとは言わないんだね」
「・・・・」
「あはは。ごめんごめん。嫌な聞き方したね。花子がどっちかを選ぶなんてことするわけないのに」
「・・・分かってて聞く辺り、本当に相変わらずですよね」

本当に永将さんはいつもこう。
初めて会った時から意地が悪い。
それでも嫌いになるような感じじゃないから、余計が悪い。
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