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日々草をたずさえて:番外編【青春×機関銃】

第1章 序章幕後


「トイ☆ガンガンに新しい仲間が入ったんだぜ!!」

いきなり正宗が働いてるホストクラブに呼び出されて来てみたら。
え、それ?
確かにトイ☆ガンガンの三人目ってことは…今年はTGCに参加出来るようになるってことだけど。

「よく透が許したわね。あの事があってから、透は新メンバーなんて必要ないって感じだったのに」
「あー、まぁ色々あったみたいだけどゆっきーが自分の漫画を見せるほど認めたんだぜ!」
「それはまた・・・随分と気に入ったみたいね」

あの透が自分の漫画を見せるなんて。
透も透で色々あったから、あんまり他人に漫画は見せないのに。
私は見なかったけど。
見せようとしたけど頑なに見なかったけど。
女性に見せようとするとか、透は私のことを一体なんだと思ってるのかしら。

「それで?その新しい子はどんな子なの?経験者とか?」
「いや、全く」
「・・・TGC、それで平気?」

正宗がこんなに興奮するってことは、凄腕の人が加入したのかと思ったけど。
それに透もそうだし正宗が認めたってことは何かちゃんと理由があってのことなんだろうけど・・・

「蛍なら大丈夫だ!あいつは絶対俺達の切り札になる」
「蛍っていうの?その子。というかいくつなの?」
「立花蛍。高校生だな」
「高校生まで巻き込んで・・・」

高校生だと学校のこともあるし、何かあった時に正宗達が責任取らないといけないっていうのに。
まぁ正宗も透も一応いい大人だからその辺りは大丈夫だとは思うけど。

「・・・チームの方針は変えてないんでしょ?」
「あぁ」

ということは立花蛍君か。
どんな子なのかしら。
正宗に俺達の切り札になるなんて言わせるんだから、よっぽどね。

「でも何で高校生なんかと知り合いになったの?いくら正宗でも犯罪はダメよ?」
「犯罪なんかしてねーよ!まぁちょっと色々あってここでサバゲー勝負してさ。で、俺が勝ったし店の修理費ってことでチームに入れた」
「は?ここで・・・サバゲー勝負した・・・?」

またお店に迷惑かけたの?このバカ正宗は。
しかも店の修理費が必要なくらいって。
もう手に負えない・・・

「あ、もしかして店の修理費に充てるために私をここに呼んで話してるってこと?」
「なんだかんだ花子お金使ってくれるからさ。マジで助かるわー」

こいつ・・・幼馴染みだからって・・・
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