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【HQ】バンパネラカンタービレ【R18】
第8章 及川先輩と、が、☓☓☓
天才ではない。
むしろ凡才であるからこその輝き。
努力や絆に支えられた確固たる王者の笑みは美しい。
彼の指揮でこの私を取り囲む楽器達は無二のシンフォニィを奏でる。
それは花に愛を囁き口付けるように世話をする私に似ているかもしれない。
咲いた花はなんにも代えがたい。
「脱ぎましょうか」
私は着ているベストに手をかける。
「脱いで。俺に抱かれる為に」
楽器の弦を弾くような美声。
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