第8章 及川先輩と、が、☓☓☓
「今日は全員ですか?」
私が口を開くと及川先輩は笑みを強くした。
「ね、今から二個選択肢を出すから選んで」
は?
え、何?!
絶対ろくなコトじゃない。
「な、んですか?」
喉が乾いてくる。
「素面で俺一人とココでヤルか、全員に噛まれておかしくなった状態でみんなの相手をするか」
はああああ?!
何?え?
ありえない。
何その二択。
「みんな木原ちゃんは俺を選ばないって云うんだよ?ひどくない?」
ニコニコ笑っている及川先輩。
「ちなみにここにいる全員、ちゃんと納得済みでここにいるから逃げられないよ?」
背筋がゾッとした。