第8章 及川先輩と、が、☓☓☓
園芸部の仕事をあらかた片付け私は身支度を整えてバレー部の活動している練習場に向かったが明かりはすでに消え、鍵が閉まっていた。
随分早い終わりだな、と思いながら部室棟へ向かう。
戸の前に立ちたたこうとした瞬間、それはかチャリと開いた。
戸の向こうにはにやけた顔の花巻先輩がいる。
後ろには松川先輩も…。
一一なんだか嫌な予感がした。
「ありがとうございます」
云って入室し、思わず息を詰めた。
レギュラーメンバーが揃っている。
準セッターの矢巾先輩も。
みんな私を見ている。
一番奥には及川先輩。