第8章 及川先輩と、が、☓☓☓
「近寄らないで下さい。可憐ちゃんに何かしたら…」
「じゃ、早く木原ちゃんがおいでよ」
仕方なく入口に出向く。
頼り?の部長はルチィアーノに寄りかかり昼寝をしている。
「何か用ですか?」
私より高い位置にある顔を見る。
「ねぇ、国見ちゃん達ともヤッた?」
及川先輩の豪速球に私は顔を赤らめた。
思い出したくない事をやすやすと云ってのける。
そんな及川先輩にしびれるあこがれるゥ…ワケありません!
「及川先輩には関係なくないですか?」
顔をそらす。
これじゃ認めているようなものだ。
でもこれ以上赤らんだ顔を見られたくなかった。
「岩ちゃんも国見ちゃん達もさー、何かふわふわ浮ついてるっていうか、舞い上がってるっていうかさ、変なんだよね」
『木原ちゃんのせいでしょ?』と及川先輩。