第6章 教えてよ。
「ね。しよ?」
私が云えば彼は困った顔をしたまま私に口付けてきた一一。
上腕を申し訳程度に噛まれ、吸われながらせっくすをする。
『貪る』って言葉がぴったりなくらい性急に求められて奥まで何度も開かされて。
噛まれているから体は熱くてジンジンして、私は何回もイッてしまう。
「御免、でも、何か色々スッキリした…」
私のお腹に出した白濁を拭いてくれながら金田一くんが云う。
「なら良かった。又して良いよ?」
からかうつもりで云えば金田一くんは面白いくらい真っ赤になる。
「いや、そんな…だ、だめだろ」
でも、目はそう云ってないよ。
そんな野暮は云わず私は笑って服を整えた。
「じゃ、部活頑張ってね。応援してる!」
去っていく金田一くんに云う。
その背中を見送って。
はぁ〜……
私はため息をついて便座に座りこんだ。
肉体的にも貧血的にもしんどい。
ぶっちゃけ倒れそうだ。
取り敢えず荷物をとりに温室に行こう。
のろのろと私は歩き出した…そこまでは覚えている。