第37章 happy Bell.
「うん」
恥ずかしくて目をつぶったので国見くんがどんな顔をしているか分からなかったけど返事がして…。
やわらかな唇がキャラメルに、一一というか私の唇に触れた。
思わず目をひらけば本当に睫毛が触れそうな距離に国見くんの顔がある。
何の臆面もなく私を見ている眼がきれいでちょっとうっとりしてしまう。
で、でもっ、これっっ!
明らかにキャラメルだけを食べる感じではない。
キャラメルを離そうと開いた唇に舌が入ってきた。
「ふっぁっ?!」
キャラメルは国見くんの口の中へ消え、私の口の中へ国見くんの舌がはいより唇もしっかり合わさる。
ちゅっちゅっ、と舌と唾液がからまり音を立てるのが恥ずかしい。
見たくないから見ていないけど多分先輩方+αは見ないでいてくれるなんて事してくれるワケないだろう。
は、ず、かし…。
でも国見くんの誕生日お祝いだし、仕方ないか…と優しくまるでキャラメルを食べるように吸い付いてくる唇に身を任せた。