第37章 happy Bell.
一一で、放課後。
私は部室にきていた。
「お、お誕生日おめでとうございます!」
着替えをすませた部員のみなさんに囲まれてビクビクしながら私。
国見くんだけはユニフォームを着たままだ。
そしてワタシトいえば…、
ダボダボのブレザーにダボダボのカッターシャツ、長くて引きずっているスラックス。
一一そう、国見くんの制服姿だ。
お兄ちゃんの服を借りた妹みたいだ。
昼休みに制服を着てほしいと云われ、来てみたが思った以上に恥ずかしい。
『じゃあ俺の制服着て見せて?後塩キャラメル食べたい』
『塩キャラメル…』
『塩キャラメル』
一一簡単な事で良かった、ナンテ思いましたが間違いでしたっ!
すごく恥ずかしい!
前に京谷先輩のシャツを着せてもらった事がありますが、あの時はほうけていたので気になりませんでした。
今は本人は目の前にいるし服からは私と違う匂いがして、それが何かっ何かぁっ!!!