第36章 Twinkle Date.
体重をかけるとあっさり金田一くんは倒れてしまった。
体を重ね、お菓子をはさんでキスする。
「金田一くん…」
お菓子を咀嚼している金田一くんに声をかける。
「します?」
「やっ…そういう意味で送ったんじゃないし…」
おおいかぶさっている私を腕で押しのけながら金田一くん。
顔は真っ赤だ。
「いやなんですか?」
金田一くんは全体的に消極的だ。
初めてシタ時だって私から誘った。
それからもあんまり体を重ねていない。
みんな、欲情した私を抱きたがる。
血を飲みながら私の体を味わいたがる。
でも金田一くんはあまりそういう事はしない。
キスや吸血はしているけどいつも抱きたがらない。
「いや、じゃないけど…」
「ど?」
タイをほどきながら聞き返す。
「俺だけスルのは抜け駆けみたいで…」
金田一くんは私の広がるえりに顔を手でおおう。
既に大きく開いているブラウスのボタンをはずしてしまう。
今日はスケたピンクのベビードールとおそろいの下着だ。
「なら大丈夫です」
云いながら金田一くんの手をどけさせる。
「みなさん、もれなく私を抱いてますよ」
その手を胸にあてがう。
指先がふるえている。