第36章 Twinkle Date.
「さて、…」
マグにお茶をそそぎ、飲む。
ふぅ、寒い外からきたからお茶でお腹の中があったかい。
はふはふお茶をすすっていると金田一くんもお茶を飲む。
「…食べますか?」
お菓子を指差す。
「…うん」
袋を開ける。
二人でもさもさお菓子を口に運ぶ。
「金田一くん、あーん♡」
ためしに口を開けてみる。
何やら戸惑っている彼にお菓子の袋を差し出す。
「あ、あーん…」
お菓子がふるえながら私の唇に当たる。
それを食む。
そして一一、
「はい、あーん♡」
今度は私がお菓子を差し出す。
金田一くんは私と指先のお菓子を見比べている。
「あーん♡」
私が再び云うと何やら照れくさそうに目をふせて彼は口を開けた。
私はお菓子を口にくわえ、金田一くんの口に運ぶ。
びっくりして更に開いた唇にお菓子を押し込みそのまま口付ける。