第36章 Twinkle Date.
二人の間で冷たい手が触れた。
私はそっとそれを握る。
又金田一くんは私を見てぶわっと赤くなり見つめ返すと目をそらす。
可愛いなぁ。
こんな私より大きな男の人に失礼だけど。
ふふっと笑うと、金田一くんもわずかに笑ってくれた。
手をしっかりにぎり合い指をからめて。
あったかい。
小さな明かりに照らされた夜闇の中を二人で肩を寄せて歩いた。
一一家に着く。
相変わらず鍵はしまってるし誰もいない。
玄関を開ける。
「どうぞ?」
後ろにいる金田一くんを手招く。
彼は何やら私から目をそらしながら小さな声で「おじゃまします」と云いながら入ってくる。
「二階の突き当りだから」
部屋の場所を教えて私はキッチンへ。
棚の中のお菓子と烏龍茶を淹れてもって行く。