第36章 Twinkle Date.
…………どれくらい眠っていたのか、ほほをペシペシ叩かれて目を覚ます。
まぶたはまだ重いがそろそろ閉門の時間なのだろう。
あたりが暗い。
まだ目がしぱしぱするので肩に身を任せていると、そっと肩を抱かれキスされた。
あったかい。
「ふっ、ぁっ」
唇が離れる。
それにつられる様に目を開く。
「帰ろう…」
「はい」
寒いからマフラーをしてコートを着て二人で並んで歩く。
校舎、昇降口、正門とぬけ歩く。
「家まで送っていい、かな?」
「ぜひ。良かったら少し家でお話しませんか?」
私が云うと金田一くんは薄闇でもわかるくらいに赤くなる。
「どうしたの?」
聞けば金田一くんは目をそらした。
?
私何か変な事云ったでしょうか?
折角寒い中送ってくれるのだしゆっくり話したいし。