第33章 Friend Date.
で、ベッドに上がって、向かい合う。
「血、吸わないの?」
キスされそうになってそれを手でさえぎる。
「しなきゃだめ?」
切なそうな目をして国見くん。
「い、いいよ」
素面で、って事ね。
何かすごく恥ずかしい。
最近はあまりなかった。
私もそういう事に反抗しなくなったし。
で、でもこんな改まられたら恥ずかしいよ。
やっぱ!
「ありがと」
ちゅっ、と音を立てて国見くんにキスされる。
軽く触れ合わせて何回も何回も確かるみたいに一一私が、消えてしまうみたいなその感触にたまらなく愛しさがあふれた。
首にしがみついて強く唇を押しつける。
そのままふっと息をはく。
ちろりと舌が私の唇をなめる。
それを唇でちゅっと吸う。