第5章 Lips the so sweet.
足を開かされる。
「やっぱ血、吸われたせいか、これ」
コレって、…あんま見ないでほしいな…。
「あ、はい…」
だって噛まれるとよく分からないけど気持ちいい感じがする。
最初は痛いかな?みたいな感じがしたけどなれてきたらすごく…イイ。
ヴァンパイアの吸血行為というのは人間の三大欲求全てを兼ねたモノであり、最大の愛情表現なのだと本で読んだことがある。
だから噛まれる側も快感を得るのだと。
バンパネラがどの程度その伝聞にじゅんずるのかわからないが、少なくとも彼等は食欲や性欲に関わる部分で吸血行為をしているようではある。
「岩泉先輩、見ないで下さいってゆーか、見てる、だけですか?」
私が云うと岩泉先輩が腰をすりつけてきた。
熱い…。
私のと岩泉先輩のがこすれてクチュクチュ音がして恥ずかしい。
「入れて、ください」
もうほんとに我慢できない。
自分から腰を押し付ける。
よくわからないけど。
「木原…」
ぎゅっと抱きしめられて又首を噛まれた。
そして一一アレが入ってくる。
噛まれているせいかあまり痛くない?
血を吸うというより噛むという行為に重きをおかれているのか、貧血になる感じはない。
牙が肌を刺しながら傷口をしきりに舌が舐めて。
下半身もずっぷり岩泉先輩のを咥え込んでいる。