第33章 Friend Date.
「後、卵焼きおいしいからもっと食べていい?」
シレッと云う国見くんに頷き返す。
国見くんが口を開ける。
うん?
「さっきみたいに食べさせてくれないの?」
云われて私はフォークで卵焼きをさして国見くんの口に運ぶ。
ま、良いんだよね。これで。
「おいしい…」
好きなだけ卵を食べた国見くんは満足そうにお茶を飲みだした。
私は残りを食べながら頷く。
「ねぇ」
「はい」
何でしょうか?
「名前で、呼んでくれない?」
一一今だけでいいから。
ナンテ、メロドラマみたいな台詞を彼は云う。