第33章 Friend Date.
「でもそれって友愛、って意味でしょ?」
それを今突き詰めなきゃいけないのかな?
私は何も云えない。
付き合うとかそういうんじゃないけど、好きなんだもん。
それじゃだめなのかな?
ありがちに全員が海で溺れたら誰も助けに行けないくらいにはみんな好き、じゃいけないのかな?
「バカ!」
私はぶすっと卵焼きをフォークでさして国見くんの口に押しこんだ。
「付き合うとかそうじゃないとかどうでもいい!
わ、私は国見くんが好きだもん。それでいーじゃん!」
国見くんが何も云えないように続けざまに卵焼きを口に押しこむ私。
「うん。それで良い」
ふぅ、と言い切って息をつく私。
卵焼きを飲み込んで云う国見くん。