第33章 Friend Date.
「ご両親は?」
「…?まだいないよ?」
答えると視線は卵焼きにうつる。
「じゃあこれは?」
「私が作りました」
え、何?
私ぶきっちょだと思われてる?
違うし!美味しいし。岩泉先輩だって偶におかず作ってくと喜んでくれてるし!
「大丈夫ですよ!及川先輩とか岩泉先輩も食べたけど何ともありませんでしたから!」
私の言葉に国見くんの眉がよる。
「そう…」
あれ、何か又地雷踏み抜いちゃった?
「くにみく、」
「やっぱり岩泉さんが好きなの?」
「え?うん」
「俺は?」
………………。
「好きだよ」
お茶を飲んで何でもない風に云う。