第33章 Friend Date.
卵をわってボールへ。
作っておいてある出汁と塩を少し。
よく菜ばしでまぜる。
フライパンにうすく油をしき熱くなったら卵を少し流し入れた。
それが半熟の状態で巻きはじめる。
隅に寄せたら又卵を流す。
それを繰り返し最後に軽く焼き目を付けてできあがり。
歩いたから又小腹がへったしね。
まな板にのせて包丁で食べやすい大きさに切ってお皿にのせかえる。
フォークをそえてお茶といっしょにおぼんにのせて持っていく。
「おまたせ」
部屋に帰ると国見くんはやっぱり何だか居心地が悪そうに床にあぐらをかいていた。
「はい」
折りたたみ式のテーブルを出してお茶と卵焼きをのせる。
「お腹すいてない?よかったら食べて!」
笑って云うと国見くんはドアに視線を向けた。