第30章 SweetDate.
はわ。
薬とか化粧品とかの棚の隅。
ぺっかぺかのキラキラの小箱一一コ、コンドーム!
ひ、必要一一だもんね。
岩泉先輩は律儀にいつもそれを使って下さる。
他の方々は使われないんですけど。
『だってお前、順番てモンがあるだろう』一一ですって。
キュンてなりましたよ。
もうその後はめちゃくちゃry
って話ですよ……。
要りませんよ、皆さんも使ってないですよって云っても一先輩は律儀に使ってくれるし、ちゃんと一回毎に付け替えて下さるし。
お前だって後処理大変だろって云うし、もう断れない。
「一先輩、私お菓子買って来ますから先外出てて下さいな」
って云って入り口に向かう一先輩を見送り一一キラキラの箱をカゴに入れる。
で、それを隠すように幸せポテトやらアイスやらを買ってみたりした。
レジに行きお会計を済ます。
店員さんがアレを紙袋に入れてくれようとするが、ゴミになっちゃうし一一、
「あ、すぐ使うので一緒に入れて下さい」
一瞬、空気が固まった気がした。
あ、わ、わ、わ、私今凄い事を云ってしまったのでは?!
まあ店員さんがごそっとお菓子の間に箱をねじ込む。
それを受け取りながらお金を出す。
うぅ、恥ずかしい。
一先輩に見られなくて良か……居たよ。