• テキストサイズ

【HQ】バンパネラカンタービレ【R18】

第20章 その先のJustice.


「何だ、何で笑ってるんだ」
食べてる先輩を見ながらにたにたするなんて失礼だよね…でもいちどこぼれた笑みは止まらなくて。

一一だって、彼氏が目の前で無防備な格好で私の作ったご飯食べてるとかそれなんてエロゲ?って話ですよ!

「にたにたしてないで食え」
ぐっと差し出されるスプーンに私は萌え死んだ。

寝起きのトロンとした目とか、乱れた髪とかシワの寄ったシャツとか。

すごくそれだけでも死んじゃいそうな格好なのに、スプーンであーんとか無理ぃ!

「何だ?…食べないのか」
いやいやいや!
「た、食べますっ!」
急いで身を乗り出してスプーンを口に入れた。

…自分で作ったヤツだから味見だってしたし、別に普通のオムライスなんだけど…美味しいなぁ。

「じゃ。じゃあお返しに!」
私もスプーンでひとすくい。

「やらねぇ」
えー。
「ぇ…ぅ」
ちょっと涙ぐむフリ。
岩泉先輩はそれに騙されてくれてあーんした。
/ 563ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp