第16章 トワイライトカノン
「ふーん…」
矢巾先輩が笑うと部内の誰よりも太い牙がチラリと見える。
「ひゃぁっ」
思わず高い声が出てしまった。
スリスリ腰をなでていた手がいきなりスカートの中に入ってきたからだ。
ぎゅうって抱きしめられて片手は肩を抱いてもう片方は後ろからさすさすパ…下着、のラインを指でなでられて…。
「大胆になっても木原は攻められると初心な反応するね」
耳元であまぁい声で云われて顔に熱がこもる。
「わ、わかりましたっ、矢巾先輩がカッコいいのわかりましたからは、はなしてくださいぃ!」
負けを認めてワタワタ暴れるケド逆につかんだ肩に体重をかけられ壁際に押しつけられた。
「わかってるならさ、カノジョになんなよ」
カパァ、と矢巾先輩の口が開いてもがく私の首筋を…!
「矢巾、そこまでな」
後ろからアイアンクローをかけられ矢巾先輩は私からひっぺがされた。